2026/06/09 13:28

着物好きの皆様、
そうでもない皆様、
どなた様もこんにちは!


着物デザイナーの木越まりです。


着物のこと。
デザインのこと。
百貨店の裏側。

時々、美味しかったものの話。


そんなあれこれを綴る
「読む、着物デザイン」。


どうぞお付き合いください。


木越まりのInstagramにアップした内容を転載しております。

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読む、着物デザイン
🏬 百貨店シリーズ #01


怖い!!恐怖の百貨店


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みなさん、百貨店の呉服売場って怖いと思います?


私は怖いです。


だって、本当に怖かったから。


今でこそ「加花さん、またご出店くださいね」なんて言っていただけるようになりましたが、ブランドを立ち上げた頃の私は、百貨店の売場で毎日ビクビクしていました。


そもそも私は百貨店が大好きです。


子供の頃は親に連れられて横浜高島屋へ。

「特別食堂」という少し特別感のあるレストランで、なぜか毎回「鴨茶蕎麦」ばかり食べていました。

品質の良いものが並び、洋服も化粧品も食器も食品もある。

子供の私にとって百貨店は夢の国でした。


まさか将来、その百貨店で自分の着物を売る側になるなんて思ってもいませんでしたけれど。



さて。

百貨店というのは、実は売場に立っている人全員が百貨店の社員ではありません。


呉服売場も、高級着物メーカーや問屋、着物ブランドなど様々な会社が集まって成り立っています。


そして私たちのようなブランドは、期間限定のPOP-UPコーナーに呼ばれて出店しています。


では、誰が怖かったのか。。。


まずはレジの奥の人です。

売上ができてホクホクしながらレジへ行く。


ところが怖い。

何を聞いても怖い。


包装紙はどう使うのか。

ロゴ入りテープは何色なのか。

紙袋はどの大きさを使っていいのか。

着物を入れる畳紙は付けていいのか。


百貨店ごとにルールが違うのに、右も左も分からない新人に誰も教えてくれない。

今思えば皆さん忙しかったのでしょう。


でも当時の私は半べそでした。



そしてもう一つ。


もっと怖かったのが、問屋さんから派遣されているベテランのお姉様方。

私がが出店すると、初日に必ず様子を見に来るんです。


もちろん言葉にはしませんよ。

でも空気がこうなんです。


「今週はどんな奴が来たんじゃ?」と。

まだ実績も知名度もない私は完全に新人。

売場を歩くだけで緊張していました。


しかも当時は洗える着物なんて今ほど市民権がありませんでした。

ポリエステルの着物です。


今では当たり前になりましたが、当時はずいぶん馬鹿にされたものです。


ええ。

ええ。

忘れませんよ(笑)。



そんな百貨店も、この10年でずいぶん変わりました。


洗える着物は珍しい存在ではなくなりましたし、百貨店の方々も本当に親切になりました。


……まあ、たまにイベント会場でブランド同士が謎のバチバチをしていることはありますけどね。

いい大人なんだからお隣同士仲良くすればいいのに、と私は知らなかったことにしています。


百貨店に出店することは、昔は「おめでとうございます」と言われるほど名誉なことでした。

その歴史や信用をお借りして商売をさせていただく。


だから今でも毎回、少し背筋が伸びます。


ただ一つ言えることは、

今の売場を10年前の私が見たら、きっと驚くだろうなということ。


そして、新しく出店してきたブランドさんを見ると、つい優しくしたくなります。

だって百貨店は、怖いですからね。


 

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加花-KAHANA

2026POP-UP情報

 

610日(水)〜16日(火)

阪急 うめだ本店

 

617日(水)〜23日(火)

伊勢丹 新宿店

 

78日(水)〜14日(火)

新宿 タカシマヤ

 

717日(金)〜20日(祝月)

ジェイアール名古屋 タカシマヤ

 

722日(水)〜28日(火)
京都高島屋 1階イベントスペース

 

911日(金)〜13日(日)

Kimono mariage 東京日本橋田源ビル